確定申告書の氏名欄の下にある小さな「職業欄」
この重要性をご存知でしょうか。
高さ6㎜、幅2.5㎝程度、文字数にして最大6文字程度のこの小さな枠に記載される文字が税金の金額を決める根拠になるなんて信じられないかもしれません。
独立してフリーに転身された方が驚かれる税金の一つに個人事業税という税金があります。
え、所得税、住民税(都道府県民税・市町村民税)に加えて、さらに個人事業税って。
お気持ちは大変良く分かります。(笑)
この個人事業税は営まれる事業の種類に応じて3%~5%の税率で徴収される地方税です。
例えばデザイン業を営んでおり、売上が1000万円、経費が300万円だったとします。
そうしますと、(1000万円-300万円-290万円※)×5%=205,000円
※事業主控除として一律控除されます。一年間事業を営んだ場合
なんと! 年間で205,000円もの個人事業税を納付しなくてはならないのです。
ただ,この個人事業税のやっかいなところは、全ての業種に課税されるものではなく、業種によって課税されるものと課税されないものとがあり、また地方税であるが故に、その取扱いが都道府県によって異なるという点です。
例えばデザイナー、イラストレーターといった職種の場合は課税されるのに対して、画家やライター(執筆)の場合には、課税されません。特に翻訳の場合には課税されないのが一般的なのですが、一部の都道府県では業種の解釈により、課税されるところもあるようです。
最近は、アフィリエイトで収入を得られている方も増えています。
この場合、業種は何になるのでしょう?
広告業、WEB広告業、Webデザイナー業、ネットビジネス業、インターネット事業・・・。
その書き方次第で税金がかかったり、かからなかったりするとしたら、悩みますよね。
職業欄に記載するそのたった数文字で数万円、数十万円もの税金
一文字、何万円。
たったそれだけ。されどそれだけ。
僅かの文字でも大切にしたいですね。
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