ビール、発泡酒、第三のビール
それらの違いは、原料の違いにあることは存知ですよね。
そして、もう一つの違いは価格の違い。
なぜ価格の違いとなって表れるかをご存じでしょうか。
77円、47円、28円
何の金額でしょう。
実は、350ml、一缶あたりの税金(酒税)の金額なんです。
それぞれの小売価格と税金(酒税)の金額は、
ビール 205円のうち、77円
発泡酒 148円のうち、47円
第三のビール 127円のうち、28円
ビールはなんと価格の 4割 近くが税金なんです。
まるで税金を飲んでるみたいですね。
アルコール度数よりも高い(笑)
政府は長年、このビールの酒税を高止まりさせてきました。
なんといっても消費の多いビールからの税収を維持したいとの思いがあったのでしょう。
ところが近年、発泡酒、第三のビールの出現でビールの消費が減ってきたことを受けて2017年6月に酒税法が改正され、昨年2018年4月には、ビールの定義の改正が行われました。
これにより2020年10月から2026年にかけてそれぞれ異なっていたビール類の酒税を350ml缶で55円に一本化していく方針です。
つまり、ビールも発泡酒も第三のビールも全て同じ金額の酒税となることになります。
ということは、酒税が引き下げられるビールは値下がりし、酒税が引き上げられる発泡酒、第三のビールは値上がりする。つまり価格の差が小さくなることになります。
これからは価格ではなくて、味や好み、健康面などを考えて消費者に選ばれるようになるのかもしれません。
そのうち、新たな「第〇のビール」が販売されるかもしれませんね。
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